Tidy First?を読みました。
どんな本だと思ったか
極めて現実的な視点で書かれた、リファクタリングを推奨する本、と言えると思います。
大きく三つの部に分かれており、
- 第一部:リファクタリングの具体的手法
- 第二部:それを実際の仕事の中でどのように実行していくべきか
- 第三部:何に価値を見出すべきなのか
このような内容になっています。つまり、最後まで読むと、「具体的にどのような作業をするべきか、それはいつ行うべきなのか、それを実行するか否かを判断する価値基準は何なのか」がわかる、という主張です。
第一部
書籍、「リファクタリング」などで散々言われているようなリファクタリングの手法です。関数の抽出、とか。
一つ一つの内容自体は絶対に見たことがあるようなもので、新たな知識はさほど無いかなと思います。
強いているなら、ここに採用された手法と、採用されなかった手法について考えてみるとよさそうなのかな、とは思いました。
この本ではリファクタリング、ではなくTidy、和訳では整頓という言葉が使われており、これは最も初歩的なリファクタリングと言えるでしょう。
第二部
正直、ここが一番心に来ました。
リファクタリングというと、どう見ても「良くなったね!」と言われるような、グッとコードがきれいになるような成果を出さねばならないという意識が私の中にあったことに気付かされました。
そりゃそうできればいいんですが、できたら苦労しないんですよね。
少しずつ整頓すること、真に価値がある仕事はこの視点を持って漸くこなせるのかなと、今後意識して自分のものにしたいと思える内容でした。
第三部
「コードを綺麗にする」って何をしてるの?どんな価値を生み出してるの?という話です。金融の話が門外漢すぎて理解できていない気しかしません。
ただ、その前の、意味的な結合は無くならず、場所を移動するだけである、というのは非常に納得の行く話でした。
総括
とても新しい視点の話がある、というわけではないのだろうと思います。 ただ、なんというか、プログラマたちが頑張って言葉にしようとしてきたことをよりハッキリさせるための手助けになる、そういった本でした。
私としては、具体的に仕事の進め方や部下への指導や仕事の振り方にも影響があり、恐らく、その結果次第ではありますが、とても良い出会いだったと感じています。